{ 保育園給食サービス }2018.08.05

第4回女性起業チャレンジ制度において特別優秀賞を受賞しました

【第4回女性起業チャレンジ制度においてFrom kitchenの給食事業が特別優秀賞食育推進賞を受賞しました】

「家庭で作られなくなった料理を保育園の給食で食べられたらいいなぁ。」
「鰹のお出汁がきいているお味噌汁だったり、鶏だしや洋風出汁も天然で美味しいスープを飲ませたい」
「お出汁の香る保育園にしたい」

新規保育園の献立を作ってほしいと頼まれたのが2016年。
まずは経営者や栄養士の悩み、ママ達の悩みを聞くことからはじめました。
保育園は増えても提供される給食はどうなんだろう。
経営者は「食育に力を入れている保育園です」とHPにあるけれどほんとに?

それから給食や社食について調べていくと、いろいろな驚きがありました。
これ美味しいのかなと疑問だったり、栄養価ありきだったり。コストだったり。給食室で働く栄養士、調理員の待遇や孤独感、業務が多すぎてこどもと関われなかったり、離職率の高さだったり。
もちろん、理想的なとても美味しそうなごはんを出すところもあります。天然出汁で添加物なし、すべて手作り!子どもとの食のふれあい。食器も素敵、食べるマナーも、園児への声がけも。給食室の苦労もいっぱいあるんだろうけれど、つくっている人の高い志。尊敬するところもいっぱい。
こんなにいい給食、こども達に食べさせたい。食は命、入れた保育園で格差がないほうがいいに決まってる・・・。

また私が感じていたのが働く母の「ちゃんと作れていない」「栄養価は足りているのか」「料理が苦手」などといった「こどもの食」に対しての罪悪感。
保育園の給食も「うちのは美味しいよ」「うちの園はイマイチ・・・」「おやつも手作りでしっかりおなかにたまるから助かる」それぞれです。そんな声もひろいあげてみました。

From kitchenの料理教室に通ってきてくれている人はよくわかっているかと思いますが、
なんでもない家庭料理が中心で、天然のお出汁を使う、食材や調味料を吟味する。そんな料理教室です。私が経験してきた料理の知恵と思いを保育園の給食の献立に導入できないかと考えたのでした。
最後は食べた人が「美味しい」というのが着地点。

それから管理栄養士、栄養士、料理家、調理スタッフ、みんなで献立を作り帳票の作成もしました。
口コミで導入してくれる園が増え、保育園の調理スタッフへの研修も、給食室に入っておこなったり、座学をして食育プログラムのセミナーをしたり・・・。
そのおかげで、自治体からも声がかかり100名近い保育園の栄養士、調理員、施設責任者向けのFrom kitchenの「こどもの食育」のセミナーのご依頼を受けたり。

「20年後のこどもの身体をつくる」
をコンセプトとして今回事業化をすすめるにあたってこのビジネスコンテストに応募したのでした。

いろいろなことがありました。
資金的なこと、マンパワー・・・。どうしようもないことが続きました。
それでもめげずにできたのは、こども達の「美味しかった!」の声と「しっかりごはんを食べる子を育てる」「家庭料理をつなげていく」という思い。
そして、つくる人も育てたい。料理はつくる人が幸せじゃないとね。と、この思いはFrom kitchenの料理教室の思いと同じ。

今回この受賞は私一人がいただいたことではないということ。
From kitchenの立上げから関わってくれたスタッフ、
給食事業の立上げ、From kitchenの保育園給食の栄養価の基準や骨子を作ってくれてアドバイスをたくさんくれた管理栄養士さん、各保育園の栄養計算を夜遅くまで小さな子を抱えながらやってくれた栄養士さん、どうしようもないときに助っ人を買って出てくれた管理栄養士さん、保育園の給食室の研修に行ってくれた栄養士さん、管理栄養士さん。献立をつくってくれた料理家さん達。作り上げてくれたみなさんのおかげです。

悩んだとき、上手くいかなかったとき、どうしていいかわからなかったときにアドバイスをくれたメンターさんや友達。
みなさんの言葉は宝物。

ここまでやってこられて、感激です。
みなさんのおかげです。感謝がいっぱい。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。

いろいろなことが動き始めて、「こどもの食」From kitchenに興味をもってくれる会社さんとも大きく展開できそうです。
あちこちから注目されてきているのは、「こどもの食」が今まで点でしかなかったからでしょう。面にできる知恵を私たちは持っています。

この受賞はひとつのスタート。
膝を縮めていたのは、ジャンプへの証。
未来へ向けて、やりたいことがたくさん。わくわくします。