{ 台所からの手紙 }2013.02.13

Vol.017 はじめてのおにぎり

From Kitchenという食のプロジェクトはママさんが多く参加してくれています。食卓から家族を作ることがコンセプトです。妊婦さん達にも届くといいなぁ~と思っています。今日はママ管理栄養士の上木明子さんが、ほろりとする投稿を寄せてくれました。



あれは近所の氏神様に七五三のお参りに行った日のこと。

ママは着付けやら、髪飾りの準備やらで、
朝から慌ただしくしていました。
その間に、なんとなくご飯を炊いていたのは、
お昼におかずと一緒に食べようかなと思ったから。

そのことをすっかり忘れて、午前中のお参りを無事に済ませ帰宅。
ほ~っと一息つきながらあなたの着物をほどき、
片づける前に、念のため着物用のお鞄の中を開けてみると、
そこにはラップにくるまれた三角の大きいおにぎりが一つ入っていました。

「なんでこんなところにおにぎりが?」と
あまりにびっくりしてあなたに聞くと、
「おなか、すくかな~?と思って」と。

あなたが1人でおにぎりを作る作業を
もくもくとしていたことに気づかなかったことに反省をしつつも、
お参りに行ったらおなかがすくかもしれない、
と思って3歳の小さなあなたが自分の食事を用意しようと思うことに、
生命力を感じました。

毎日、ごはんをお茶碗によそったり、
運んだり、お手伝いしているもんね。
こんなことが生きる力に結びつくんだよね。
教えてくれてありがとう。