{ 台所からの手紙 }2013.03.03

Vol.021 妹のバースデーケーキ

キョウダイの絆は、母の見ていない所で育まれていく。いつの間にか誰かを大切に思う気持ちが成長していた。親をやっていてよかったと喜ぶ瞬間です。今日はママ管理栄養士さんの上木明子さんからのお手紙です。
妹に作ったケーキ、ずっと忘れられないね。ママもおにいちゃんも。




妹の誕生日。
毎年、君と一緒にバースデーケーキを作るのが恒例になりましたね。

デコレーションはどうしよう?といつも悩みながら、
かわいい妹のことを考えて一生懸命作る姿はとてもかっこいいし、
妹思いのやさしいお兄さんだなと感心しています。

でも今年は、ちょっとしたアクシデントがありましたね。
それは生クリームを泡立てている途中に、
そのボールをひっくり返してしまったこと。

どうするかな?と見守っていたところ、
君は「今から買いに行っていい?」と
すぐに近くのスーパーに買いに行ってくれました。
急遽、初めてのおつかいだったよね。

帰ってきた君は誇らしげに「買ってきたよ~!」といって、
買ってきた生クリームと、
使えなくなった生クリームのパッケージを合わせて
「ほ~ら!」と見せてくれました。

生クリームとはいえ種類が豊富なので、
どんな製品を買ってくるかな?と興味があったのですが、
ダメにしてしまった生クリームのパッケージを持ってスーパーに行ったとは。

そして、手の届かない場所にその製品があったから、
店員さんにお願いしてとってもらったのだと誇らしげに教えてくれました。
妹のためなら頑張れる!
そんな君のキラキラしたかっこいい姿を、
バースデーケーキを通して感じました。
とってもおいしかったよ。ありがとう!