{ 料理教室 }2018.11.15

お料理教室は幸せなコミュニティーです。

2012年に始まったFrom kitchenの料理教室。

しみじみ
「From kitchen」はいいネーミングだなと思う。
台所から。
それは、私が一番いる場所。

このネーミングを考えてくれたのが、
ブランディングデザイナーでコンセプターの飯島ツトムさん。
From kitchenのパパと呼んでおります。
数々の大手企業やNPOのブランディングも手がけていて、
日本の麹ブームの仕掛け人。糀谷本店の浅利さんのブランディングも。
一人勝ちしない仕組みが、麹ブームを作ったわけです。
飯島さんの身近で勉強させてもらえることは財産です。

From kitchenのお教室は、
世田谷の奥沢にある古いリノベーションされたアパートから始まりました。
広くて、子どももお昼寝できて、とても良い場所でした。
お教室の開催の他にも
カナダでカフェをやっていた友人を招いてマフィンを作ってもらったり、
イエロービースプリットスープも作ったり、
鰹節の仲卸伏高の鰹節削り大会をしたり。
たくさんの人が来ても、お部屋が広く畳敷きもあったので、
こども達もお昼寝する場所がありました。

その後、そこを閉めるということで、
代々木上原の事務所兼用の小さなマンションにお引っ越ししました。

事務所兼なので、雑然としております。
時には撮影で返却されていた段ボールがおいてあったりします。
お料理教室というと憧れの綺麗なキッチンというイメージありますが、
すいません、全然違います。

それでも常連さんは来てくれて
「インスタ映えする料理を習いにきてるわけじゃなくって、
家族にほんとうに美味しいっていってもらえればいいんです!」と。
心強い言葉をかけてくれます。

はじめて来てくれた人も、とてもリラックスして
「料理教室って、できる人が通う場所だと思っていて、
できなくて恥ずかしいので、料理教室はハードルが高かった。
でも、From kitchenなら、料理ができなくてもできるようになりそう!」

そうそう、そうなのよ。
だって、料理って習うところないでしょ。
お母さん世代だって(たぶん私と同じ世代かちょっと上)お仕事してたりで。
教えてもらっていないという方も多いです。
家庭科だってそれほど調理実習があるわけではない。
料理教室もハードルが高い。

レシピサイトやレシピ本はいっぱいあるけど、
やっぱり目で見て、鍋の中や素材がかわっていく瞬間をみて、
火加減を見て、失敗して、どこが失敗だったか聞いて。
それで、何度も作って段取りも覚えて、自分でこなれて、自分の味とリズムができる。
それが、台所のくりまわし。

ずーと前から言ってることだけど(このHPのブログのどこかに書いているけど・・・)
料理は自転車と同じ。
一度覚えたらちゃんとできるようになるのよね。

料理を教えてもらえなかったら、自分が1代目。
自分から次の世代へ味をつたえていけばいい。

だから、どうぞいらしてください。
おばあちゃんちの台所みたいに、気楽に来て。
綺麗とか、素敵とか、インスタ映えはしないけど。
きっと、知恵はいっぱい持って帰れると思う。

自分が覚えた料理が、誰かに美味しいって言ってもらえて。
料理教室は、ほんとうに幸せな場所です。
誰かのお役に立てたらうれしいです。

台所から。
それは、私が一番いる場所。
いた場所。
そして、これからもずっとそこにいる場所。