{ 台所からの手紙 }2013.01.15

Vol.011 みかん食べすぎ〜

維吹へ

維吹は今年の冬、みかんを食べるのがとっても上手になったね。

まずなにがうまいかっていうと、「ハハだっこ〜」って抱っこさせて、
「あっちーく。あっち〜」って誘導していい位置に行ってから、
「これ!これ!かん!べるー」ってみかん食べる宣言をするところ…。

こうなるとハハも、おやつの時間じゃないのに、
なんだかつい渡しちゃう。うまく手に入れたあとは、
自分でむけるし、もぐもぐ静かに食べてにっこり。
いいかんじだよね。

必ずハハにひとつくれるのも嬉しいな。
皮も自分でぽいできるんだよね。
ぽいしたあとの拍手も、自分で。



問題はここからで、2個目、3個目っていきたくなっちゃうんだよね。
「かん!かん!もいっこ!かん!」ってみかんコールに一生懸命。
そう、おいしいよね。
みかんはフルーツかごに入れてあるから見えるし、
おとなも好きなように食べたりするし…
「かん!かん!たべたいー!」…でも、
ちっちゃい子はそんなに食べちゃだめなの!!

おねえちゃんが維吹とおんなじ1歳のとき、
保育園の入園前の健康診断に行ったら、
からだが全体的に黄色くておかしいって、
「みかん病」って言われたことがあるんだ。

みかん病は、柑皮症のことで、
カロテンっていう栄養をいっぱい摂りすぎて、
からだに溜まっちゃう病気。
カロテンはからだの調子を整える大事な栄養なんだけど、
とりすぎたら吸収できなくて、たまっちゃうんだよね。

そのころのおねえちゃんは、
たしかに、みかんが大好きだったからいっぱい食べてた。
でもそれだけじゃなくて、おやつといえば、さつまいもかかぼちゃがメインだったし
(このときはハハがお仕事に行って、
チチがおねえちゃんのお世話をしていたっていうのもある。
お菓子ばっかりにならないように、
ハハは、さつまいもかかぼちゃあげてね!って言ってたの)、
今の維吹と同じでお肉よりごはんよりお野菜が大好き。
だからちっちゃいのにカロテンを摂りすぎだったってわけ。

治す方法は、緑黄色野菜の禁止!
健診とかで、いっぱい食べる子には野菜を増やそうって言われていたから、
まさか食べすぎて禁止になるなんて思ってもみなかったな。

にんじんとかほうれん草もだめだってことで、
保育園に入った早々、別の献立にしてもらったりしたんだよ。
2か月くらい緑黄色野菜は控えたメニューにしてたかなあ。

治ってみると、やっぱりあのころのおねえちゃんは、
ちょっと黄色かった^^;
ハハは、ちっちゃい子がどのくらい食べたらだめなのかって、
なんとなくわかるようになったよ。
もちろん野菜はたっぷり食べていいんだけど…みかんの季節は要注意だね!

と、いうわけで、維吹もみかんの食べすぎには注意なの!
ごはんのとき、にんじんも食べたいでしょ?
維吹だけお野菜なかったらいやでしょ?!
って言っても食べるのが大好きな1歳さんには、なかなか伝わらないんだけど。

ハハは心を鬼にして、
3個目のみかんはだめって言ってるんだよ。
大泣きしてる維吹に言っても聞こえないかもしれないけど、
そのうちわかってね…。