{ 台所からの手紙 }2013.04.07

Vol.025 美味しい美味しいご飯にな〜れ

乾燥したお米がおまじないをすれば、次に炊飯器の蓋をあけたら、ふしぎふしぎ。
美味しいごはんになっている。
「おいしくなぁれ」と言ったから?台所にはふしぎがいっぱいだね。
今回はママ管理栄養士さんの鍵山有香さんからです。


食べることに 母の料理に
興味いっぱいの2歳のあなた

日課は就寝前の炊飯準備
お米をカップ3杯…
雑穀をスプーン3杯…
混ぜ混ぜしてお水をメモリ3のちょっと上まで…
最後に水面に顔を近づけて
『おいしいおいしいごはんになぁ〜れ♡』
と大きな声で唱えます
そして朝にはきまって
『わぁ♪オコメがゴハンになったよっ♪わぁ〜♡』



米袋から出す時のサラサラ…という音
雑穀の色 お米の食感
どれも新鮮で最初はとても時間がかかりました…
お米を床一面にこぼしてしまったこともあるし(悲)
お水を加えた時に浮く何粒かのお米をちょんちょんするのが楽しくて
集中しすぎでよだれがぽちょ〜んと混入したり(驚)
沈めるついでにじゃぶじゃぶ水遊びになったり(怒)
しかし途中でせかしたり取り上げたりするとそれはもう哀しみ…


あれから半年
すっかり上手になったね(涙)
『今日はどの色(雑穀)混ぜるぅ?』
なんて言いながら(笑)


「単調化」していた作業が
「手際」にこだわっていた調理が
楽しい時間に生まれかわる
思い出の一コマに生まれかわる
お料理の原点にもどる
大事な大事な事に気付かされた
ありがとう

そうだよね、『オコメがゴハンになる』って不思議だよね
そういえば蒸しパンも膨らんで歓喜していたね
エビが色鮮やかに変身したのもビックリだったね
キッチンには不思議がまだまだい〜っぱいだよ!

あなたの驚く笑顔を楽しみに
今夜も一緒に『おいしいおいしいごはんになぁ〜れ♡』