{ 台所からの手紙 }2013.07.07

Vol.031 「これまずい」といわれたとき

きみたちは、思っていることをストレートに口にするね。
とてもいいことだと思っているよ。
でもね、お母さんにとって、聞いていて、心が傷つく言葉があるの。
 
「これまずい。食べたくない」
 
大人の味だったり、
お野菜ばかりだったり、
見た目が悪かったり、
失敗したお料理だったり、
好きじゃないメニューだったり・・・
 
確かに、口に合わないこともあるだろうね。
だから、言いたくなっちゃうんだよね。
 
何をどう感じてもいいけれど。
やっぱり、言ってほしくないな〜
 
何でも言ってほしい、
何でも話してほしい、って思っているのはずなのに。
これは別!っていうのは、お母さんの勝手だけどね。
 
毎日お料理作るのって、結構大変なんだよ。
栄養のこと、
体調のこと、
冷蔵庫の中身や、材料の値段、
調理時間とか、いろんなことを考えながら作るの。
お母さんが体調悪くて、食欲なくても、
きみたちは、腹ペコだから、作らなきゃいけないこともある。
 
お料理の大変さ、
こういうことが分かるようになったのは、
家庭を持ってからだったから、
お母さんも、おばあちゃんに、
嫌なことを言っていたかもしれないんだけどね。