{ 料理のコツとあれこれ }2019.08.18

炒め物は最初にフライパンを熱しない|コラム:福島 利香

FromKitchenのお教室では炒め物はコールドスタートをします。
まず、フライパンに野菜を入れて油をまわしかけます。しっかり油が野菜にからんだら火をいれます。
この時の火加減は中火より少し弱めくらい。それから炒めていきます。
大量の玉ねぎを炒めるときもこの方法です。茄子の炒め物はこれだとまんべんなく茄子に油がからみます。
油のあるところの茄子ばかり油すってしまうのを防ぎます。
先に茄子に油をまわしかけておく。それから火をかけてなんとなく油が足りなさそうだったら、油を足せばいい。

お肉も、コールドスタートです。
熱したフライパンに急にたんぱく質を入れたら、きゅっと固くなってしまうじゃないですか。
冷たいフライパンだったら、薄切りのお肉も広げていれられる。
ゆっくり温度をあげていきましょう。この方法ですとお肉もやわらかい。

美味しさもあるのですけど・・・。実は・・・・。
料理って同時進行、いくつものことをやりながらです。
そんな時に、お鍋やフライパンに油を入れて熱していたら・・・。よくやるんですよ。
違うことをしていて、フライパンの温度があがりすぎて食材を入れたとたん焦げちゃったりね。
焦っちゃう・・・・。
だから、コールドスタートだと、慌てないでしょ。
しかも、食材を先にフライパンに入れておくと、まな板の上も片付くじゃないですか。
忙しい人に手抜きじゃないやり方を伝えるのがFromKitchen。

ぜひ、慌てないで美味しい料理をつくってみてください。

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福島 利香
株式会社オリーブ&オリーブ代表取締役 
料理家/食プロデューサー/フードスタイリスト