{ 食にまつわるお話 }2020.02.11

質問してみてわかる「お客様相談室の活用法」



『いでんしくみかえさくもつのないせいかつ』(雷鳥社刊)という本を書いているとき、お菓子や清涼飲料水などの原料に遺伝子組み換え作物が使われているかどうかを知りたくて、お客様相談室に電話しまくったことがありました。質問の答え以外にも、いろいろとわかることがあるお客様相談室の活用法をお知らせします。

【お客様相談室とは】


どの企業もWEBサイトを見ると「問い合わせ先」のフリーダイヤルの電話番号(公開していないところもある)とメールアドレスが記載してあります。「お客様相談室」とはっきり書いていないところもありますのでよく探す必要があったりします。

また、2011年頃まではそうではありませんでしたが、昨今は電話の問い合わせは録音されていて、つながる前にその旨のメッセージが流れます。また、メールでの問い合わせは「個人的な疑問を聞くのはいいけど、聞いた内容を許可なく記事などにすることはNG」と注意書きされています。リスクマネジメントの観点からそのような対応をしている企業が多いようです。

【質問は電話で? メールで?】


大きな企業ほど問い合わせ電話を受ける人は外部に委託しているため、原料の原料を知りたいなどの込み入った質問にはすぐに答えられない場合があります。すぐに返事が来なくても、最初から詳しい返事が得られるメールのほうが便利で、また気軽に聞けるというメリットもあります。が、電話だと話しているうちにいろいろ疑問がわいて、それを次々に聞けるので、質問内容によって選ぶといいかもしれません。

【返事の仕方で姿勢がわかる】


おおむねほとんどの企業がわかることは答えてくれます。が、「わたくしどもはその情報は公開していません」と言われることもあります。というか、今まで数十社電話してはっきりそう言われたのは2社のみでした。わたしは企業の姿勢として情報公開が何よりも大切だと考えているため、それ以来この2社のものはできるだけ購入しないようにしています。
また、その場でわからないことについては「後で電話します」と言われることが多いのですが、なかにはものすごく詳しく調べて電話してくださる方もいます。当然ですがその企業のイメージは大幅にアップ。対応で企業イメージが変わるんですから、人間って単純ですね。

【直接担当者が出てくれることがある】


大企業ではめったにありませんが、外部委託ではなく直接その企業に電話がつながることがあります。さらに、その商品の担当者が出てくださることがあります。今までに4回ほどしかありませんが、こうなるととてもラッキー。いろいろなことをとても詳しく教えてくださり、だいたいそういう方ばかりですが、その商品が大好きで、その商品に誇りを持っていることが話す内容から伝わってきます。砂糖のこと聞きたくて電話したときは30分もかけていろいろ教えてくださいました。もちろんその企業のイメージは大幅にアップ! 商品を愛してる人がいるんですからいい商品に違いないはず、と今でも思っています。

【官公庁にもかけてみる】


わたしの場合は厚生労働省とか農林水産省に電話することが多いのですが、意外とていねいにあれこれ教えてくれます。ネットを検索するといろいろな情報が出てきますが、正しいかどうかはわからないもの。うっかり不安になることも多いので、とくに法的なことは公的機関に聞くのがおすすめです。

この商品の原材料や原産地はどこなんだろう? なんていうちょっとした疑問でも、聞いてみると答えだけでなく、その企業の姿勢までもわかるお客様相談室。また、直接消費者の声を伝えるという意味でも、もっと活用していいのではと思います。きっと企業もそう望んでいる(はず)でしょう。

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コラム 手島 奈緒

株式会社大地(大地を守る会・現オイシックス・ラ・大地)で編集・広報・青果物仕入れなどを担当し、
おいしいものばかり食べていたせいかおいしいものが大好き。
2010年よりフリーランスライターとして農と食についての情報を発信中。

WEB ほんものの食べものくらぶ https://hontabe.com
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