{ 女性のからだとごはん }2020.03.16

【妊娠中期】知っておくべき妊娠中の身体の変化と食事

妊娠中期はつわりが収まり快適に


妊娠5~7カ月(16週~27週)までの間を妊娠中期と呼びます。胎盤は14~15週にほぼ完成し、臍帯(へその緒)でママと赤ちゃんがしっかりと繋がると酸素や栄養が直接ママから送られるようになります。その頃にはつわりが収まるケースも多く、一般的に安定期と呼ばれます。

妊娠中のママには非妊娠期の女性と違い、胎児の発育、母体の子宮や乳腺の発達、血液量の増加などの理由によりプラスの栄養が必要になります。
中期は+250kcal(およそおにぎり1.5個やバナナ2本分)。1日に果物1個や小鉢の野菜一皿、小さなおにぎり1個などをセットにして、毎日の食事にプラスしましょう。
 市販のおやつでは小魚とアーモンドのお菓子やヨーグルト、ドライフルーツ、クルミなどのナッツ類を取り入れましょう。


妊娠5カ月頃からは体重管理をスタート


辛かったつわりが終わり、開放感から好きな物を食べ過ぎてしまう事も。
急に甘い物や炭水化物に偏った食事を続けていると、血糖値が急上昇し、妊娠糖尿病のリスクが上がります。
妊娠5カ月頃からは、しっかりと体重管理をスタートさせましょう。体重の増加が少ない方は食事量を確保する、食べづわりで体重が増えすぎた方は無理のない範囲でウオーキングなどの有酸素運動をとり入れてみましょう。
 ママの便秘対策に、毎日の食卓に味噌や鰹節、納豆や漬物などの発酵食品を取り入れるようにしましょう。


ママのお口にも変化が!


妊娠中はホルモンバランスの変化により、口内環境が悪化しやすくなります。血流も増えているため、炎症や出血を起こしやすい状況に。
また、妊娠初期のつわりなどで歯磨きがおっくうになったり、嘔吐による胃酸で口内が酸性に傾くと歯が溶けやすくなります。
赤ちゃんとママの虫歯なんて関係あるの?と思ってしまうかもしれませんが、母子手帳にママの歯の状態を記録する項目があるのはご存でしょうか?歯周病菌が血液内に入ると、赤ちゃんの早産や低出生に関わる恐れがあります。歯石や歯周ポケットの汚れは日頃の歯磨きでは取り切れない為、早めに歯医者さんで取り除いてもらいましょう。

毎日のケアに、妊婦さん向けの低刺激性マウスウオッシュもおすすめです。
赤ちゃんが生まれて、家族の虫歯菌が赤ちゃんのお口に入り込んでしまう可能性もありますので、家族でしっかりと治療しておきましょう。

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日比野 真里奈

管理栄養士
健康運動指導士
妊産婦食アドバイザー
乳幼児食指導士

大量給食施設にて現場管理や管理栄養士業務
高齢者福祉施設で介護予防事業や入所者様の栄養アセスメント業務
病院にて栄養指導(主に生活習慣病や腎臓病、透析など)を経て
現在はフリーランスとして
奈良「ぱーぷるママ」アプリにて幼児食コラム掲載中
「ワタコレ」妊活イベントにて個別妊活食相談実施
mamanokoサイトにて商品アドバイザー
奈良市育児サークルにて離乳食と産後ママの健康講座開催