{ こども、子育て }2019.09.28

こどもの野菜の好き嫌い。鮮度も関係している。

私が主宰しているお料理教室は子育て中のママが多く通ってきてくれています。
子育ての悩みでよく聞くのが、こどもの食事のこと。
もちろん、よく食べるお子さんもいますが、

「急に食べなくなった」
「食べムラがある」
「野菜をあまり食べない」

ありますよね。
その中でも「野菜の好き嫌い」はかなりのママが苦戦しています。

こどもに嫌いな食べ物がでてきたっていうことは、
苦みや食べにくさなど、ミルクと違うことがわかるということ。
味覚が発達した証拠です。

いつか食べられるようになるとおおらかに構えて、
嫌いだからと食卓から遠ざけてしまわないように、繰り返し食卓には並べて、
大人が美味しそうに食べてみて。
自分もそうだったように味覚は慣れでだんだん食べられるようになります。

ただ、ちょっとまって!!!

野菜が美味しくない!
本来の味ではないってことがあります。

たとえば、時間がたってしまって保存状態の悪い野菜。
切って時間のたった野菜は空気にふれると苦みや嫌な匂いになります。
キャベツやネギがそうです。

また、レタスには「ラクチュコピクリン」という苦みの物質が含まれていて
固く成長しすぎるとさらに苦いレタスになってしまいます。
美味しくないですよね・・・。

また、千切りキャベツ。
外食などでサラダや千切りキャベツに美味しくないと感じたことはありませんか?
キャベツは「イソチオシアネート」という辛みの成分を含んでいます。
空気にふれると酵素がはたらきどんどん苦くなります。

小松菜の苦いものもあります。
農家さんにきいたところ「窒素肥料を多く与えると苦い小松菜になる」と聞きました。
同じ系列の保育園で小松菜が残るところと「美味しい」と残らないところがあると聞きました。
仕入れ先が違うので小松菜の味が違うんですね。

人は苦みにはとても敏感です。
今、作り置きが流行っているけれどもでも野菜はカットしないで食べる直前にカットして。
なるべく美味しい状態で食卓に並べる。
こどもは敏感なので美味しいか苦いかよくわかります。

新鮮で美味しい野菜は、こどもはぱくぱく食べたりします。
こどもの好き嫌いは、野菜の保存状態もあります。

野菜の鮮度保持については、
手島奈緒さんのコラム
「朝採り野菜を買うなら午前中の早いうちがおすすめな話」
をお読みください。

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福島 利香
株式会社オリーブ&オリーブ代表取締役 
料理家/食プロデューサー/フードスタイリスト